第二次世界大戦中から兵士達によって愛用されてきたA-2。その採用と支給は1944年で一旦幕を閉じるが、採用期間を終えても身体の一部となった愛着のあるA-2を兵士達は手放すことなく、朝鮮戦争でも着用する古参兵が存在した。1950年代に入り、韓国や日本に飛来した米兵パイロット達はオリエンタルムード漂う緻密な絵柄や刺繍の技術に非常に興味を持っていた。 第二次世界大戦中に着用されたA-2には、裏地をシルクライニングや廃材となったカモフラージュのパラシュートクロスに張替えたりと、稀にアレンジを加えたものが見られることがある。ハワイアンシャツをオーダーメイドする仕立て屋には和柄の反物が用意されていたのは然るべきで、地獄の百虎に目が留まった兵士は、A-2のライニングに張り替えることを見逃す筈も無かった!!